2010年8月30日月曜日

地盤改質杭工事

現在菊水の家の現場では、根堀直前の状況です。敷地は安定支持層が地表面の2m下と浅く周囲も40年以上前から宅地開発が行われ地盤も安定しています。このような場合、杭を選択すると高止まり(予想深度よりも杭が打ち込めず杭の無駄が多くなること。)の危険性が大きくなります。より簡便で敷地に合った工法の選択が重要になります。そこでセメントと地質を混合し地盤を部分的に改良する工法を採用しました。
直径約50cmで穴の底に人工的に柱状安定地盤を生成します。その上に建物の基礎を置くことで安定地盤まで建物の重さを伝えます。

穴の大きさは直径約50cmです。


建てこんだ住宅街であることと前面道路が小中のスクールゾーンのために安全を見て敷地内の立ち入りをネットで規制します。左に立っているのが仮設用電気の引き込みポールです。

前面道路には並木があり、そのままでは資材を搬入することが出来ません。並木を移動し前面道路を切り下げる等の必要性が発生してしまいます。古い住宅街は地盤に関しては安定しているところが多い反面、インフラが整備されているのでそれらの移動や撤去に労力が必用となる場合も多いのです。