2013年4月5日金曜日

年度末と新年度

毎年想うのですが、慌しく3月が終わりふと気が付くともう4月になっている。そんなここ10日ほどでした。ところでみなさんはいかがお過ごしだったでしょう?(笑)

私は、ひたすら法改正に関わる講習+勉強、セミナーに卒業式、建築家展に今度は入学式の準備に、計画案の概算に補助金の申請と頑張ったのはよかったのですが月曜日から二日ばかり熱を出してダウンでした。まあ~そろそろ年ですからいつまでも無理はききませんが、布団に入りながら昨年から今年のめまぐるしい建築界の様子を想いだすよい機会になりました。

先進国でありながら、増え続ける暮らしのエネルギー。3.11も重要な契機になって14年ぶりに改正が決まった省エネ基準。一見簡単そうで実はかなり複雑なんです。今年の10/1施行予定の新基準が従来の99年基準と建物の性能的には変わらないことから、まだ多くの作り手が「実態は改正!、改正!と脅かしてはいるが中身は据え置き!国のことだからまた脅かして~」と思っています。確かにその通りに見えなくもありませんが真実は少々異なります。実は昨年(2012年9/4施行)一足先に始まった認定低炭素住宅の税制優遇措置こそがくせもの!実は改正省エネ法の1割UPのこの「認定低炭素住宅」の仕様こそ事実上の新基準と見なくてはいけないのです。その理由は従来のほぼ全ての優遇措置(インセンティブ/補助金等を含む)がこの認定低炭素仕様に一気に移行するからなのです。要は99年基準から引き継がれ今年の10月1日施行予定の新基準とは「これ以上性能の低いものをつくることは出来なくなりますよ」という最低のボーダーラインを示すことが目的(確かに今までは単なる努力目標でした。)で、当然ながら最低すれすれをクリアーした程度のものに今までのような補助や優遇は与えません。という意図を読み取る必用があるのです。「今までのように補助や優遇が受けたければ最低1割以上はレベルを上げてきてね。」 まあ~毎度ながら国のメッセージは難しいのですが、今回は特にたいへん。これ以外にも再生可能エネルギーの全量を買い取る「固定価格買取制度/FIT」、目前に迫る消費税の値上げ、アベノミクスのお陰で一気に進む円安のために大きく変動する建設物価等々...全てが建て主にとって人事ではない事柄ですから、しっかり説明が出来るように日夜、勉強が続きそうです。 まあ~今にして想えばデフレもまんざらでも~なんて弱音も出そうになりますが...まあこれも試練、いつものように頑張ります。

お打ち合わせをお待ちの建て主のみなさま、お待たせして誠に申し訳ありません。来週からまたガンガンはじめますのでぜひお楽しみにお願いいたします。(笑)

まあ~今日は聖子ちゃんでもいかが?
http://www.youtube.com/watch?v=5GP93EgC5Lc