2013年7月5日金曜日

屯田の家 建て方開始

本日は「屯田の家」の建て方が始まりました。棟梁はおなじみ内野沢棟梁。今年の(も?/笑)再会を喜びご挨拶をして現場に入ります。特に「屯田の家」は長期優良住宅のために通常よりずいぶん大きな梁を使います。中には梁の断面が12cm×45cmとか15cm×39cmなんていうものもあります。もうこうなると人が抱えることは出来ません。もちろんそんな現場の苦労を考えない困った設計者のために(やれやれ...) 丸稲武田建設さんの現場ではクレーンによる建て方(発寒の家 http://ako-re.blogspot.jp/2012/09/blog-post_29.html)を導入してくれていますが、長く重たい梁の取り付けは見ものであると同時に大工としてはかなり緊張を伴うものとなるでしょう。そんな話をしながら現場を見て回ります。


丁寧に天端(テンバ/土台の載る表面)を研磨し水平を出してから、墨付けされた土台。レーザー水準器で水平を見ながら神経質に高さを合わせるのも、武田建設のお約束。
南あいの里の家2010 http://ako-re.blogspot.jp/2010/09/blog-post_16.html 

週末は天気が悪いそうなのでみなさん気をつけて!

さーて建ち上げましょう!

怒涛の積算チェック!

ところでみなさん、最近の家の見積書って何枚くらいあるかご存知です?(笑) 

写真は、3社による見積もり合わせを行った案件と格闘する妻。お母さん頑張れ~!

各社により若干の違いはあるもののだいたい一社40~50ページ。クライアントさんの要望はすなわち夢の裏返しですから当然、夢の方がお財布(現実?/笑)を上回る方がほとんどです。そこでクライアントさんの代わりに細かく数字を確認して誤りがないのか?平均的な価格で全体が作られているか?複数の目で手分けしながら確認してゆきます。実に地味な作業ですが数字というやつはその地道さに最も弱いのです。そうやって複数の見積もりを分解してゆくと見積もりを作った人の様々な気性や性格まで見えてきます。基本は最もお安いところ(会社)となりますが、忘れてはいけないのがこの性格。そう安くても安いだけで忘れ物だらけ、おまけに荒っぽかったり...以前はサッシをまるっきり忘れた工務店さんもいましたっけ(笑)、そりゃ~一番安いけど仕事は頼めないわね~(笑) 

もちろん価格も大切ながら、質の良し悪しだって無視できません。ここが建築物価の難しいところ、細かく図面を見てくれていて忘れ物が少ないばかりか価格も納得!そんな最高の作り手を退屈な数字の中から見つけ出すためには公正な競争も必用です。相手に勝つためには複数の仕入先から見積もりを取る。今まで当たり前と思っていた工程や作り方をもう一度見直す、工夫に工夫を重ねてなんとか結果を出そうとする。その創意工夫の源泉が「クライアントさんの夢」なんです。そうすることで、工務店はノウハウと競争力を、設計者は本物をかぎ分ける嗅覚を維持することが出来るのです。まあ~持ちつ持たれつ産業の代表みたいな感じでしょうか。

さてさて見積もりの傾向と中味が一通り分かったところで、最も有効な方法で価格調整に入ります。
もちろん、ここから先は きぎょうヒ.ミ.ツ!(笑)

今日はレインボー な気分ですね~ キルザキング!







西野里山の家 地盤調査

写真は「西野里山の家」の地盤調査の風景です。西野地区は地盤が比較的良い地域として知られていますが、現在は地域を問わず全ての新築について地盤調査が実質的に義務付けられています。「昔から地盤の良いところだし、近所もそんな調査してたっけ?」とお思いのみなさん、お気持ちは分かりますが、現在では骨組みに対して完成から10年間の保障を目的とする瑕疵担保責任賠償保険への加入条件として地盤のデーターが必用になっています。

思ったとおり、地盤はガチガチ。凄く良い地盤です。人が立って歩くぶんにはどこでも変わりませんが何十トンもある家を建てるとなると、たとえば西区の山側と北区では大きく違います。極端な話、地域によっては杭代だけで100万円オーバーなんてところもたくさんあります。そんな意味では最近世代交代が進む西野地区は古屋付きの物件も多く、中々買いな地域といえるかもしれません。なにより川と緑に恵まれてのどかな田舎の風景がありながら、都市施設も充実しているのは子育て世代にとっては嬉しい限り。 基礎にもお金がかかりませんし~(笑)