2015年7月18日土曜日

山の手の家 階段取り付け工事

今日は階段廻りを納めて行きます。1階がRC造(コンクリート造)の「山の手の家」は2階の木造部分とは異なり、断熱材に現場発泡ウレタンを用います。出来上がってしまえば分りませんが壁の中は異なる構造になっています。
 
こちらはウレタンを吹き付ける前の階段下地の様子。下地の木材の間から見えるコンクリートは断熱性がほとんどありませんからこのままでは寒い階段室になってしまいます。改修前もニ階から階段を降りている途中に冷気の境目を感じていてぜひとも直したいとの要望が高かったところでした。
 
発泡ウレタンを8cm吹き付けて、断熱工事を完了。断熱の強化に合わせて1階の暖房を最適化して、暖かな玄関とします。


こちらは階段のササラ。実は以前の階段は真ん中に壁があって、それが階段巾を狭めていました。新たに作る階段は壁を設けず、軽やかに視線が抜けるように作ります。そうする事で実際の寸法を広げる事に加え、視覚的にも広さを演出したいと考えました。

段板が付くとササラの存在が薄れ、段が宙に浮いているように見えます。以前は階段の蹴上高さ(一段の高さ)が約18.6cmでしたが新たな階段は17.8cmと低くし、踊場の回り段を取り止めました。わずか8mm、回り段なんて慣れれば平気!なんて思っていたら大間違い。これだけで階段は見違えるように歩きやすくなります。
 
今日はBeniなんていかが、 https://www.youtube.com/watch?v=fjxDOd6pjsM