2017年7月1日土曜日

西野まちなかの家 遣り方確認

6/29は着工した「西野まちなかの家」の遣り方(やりかた)を確認した。この遣り方という作業。敷地の中に建物の位置を示す水糸を張り、主に基礎の高さを貫材で示して行う。要は建物位置関係と主に道路からの高さを作り手が遣り方という言語を通して設計者に確認を求めているというわけである。みなさんは普段の経験でやけに建築と道路との高低差が気になったり、この家入りにくいなあ~と感じる経験をしたことがあると思う。家の中の間取りは良いのだがどうも道路から入り難い。なんだか階段も高すぎる等々・・・もちろんこうした日常の違和感を無くすために設計者は設計の前に地盤の癖を読み高低差をばっちり測って設計で解決している。しかし最後はこの遣り方の確認で微調整を行うことが、例えば概ね平坦地と言えど微妙な傾斜を想定しなくてはいけない西野地区のような敷地には欠かせない。

貫材の上端を基礎の天端(最も高いところ)として決定し、概ね40cmを確認した。
 
今日はMONDO GROSSOなんていかが

小学校に札幌交響楽団がやってきた

6/28は三男の通う小学校に札響(札幌交響楽団)がやってきました。結論から言うと音楽の力は凄い。みんな目を輝かせて演奏に聞き入っていました。当たり前だけど究極のアコースティック。LIVE演奏が最大の魅力。スタジオや自由に修正が効くデジタル的なものは一切なく、個人の能力と楽器の響きで勝負。ふと想えばこうした一発勝負の機会が極端に少なくなった今日この頃。なんとなく社会から優しさや寛容さが消えてゆくように感じる原因のひとつかもしれないな?なんて考えました。

自分は楽団に入ってまだ数ヶ月です。と話す弦バスのおにいさん。近くで生音を聞くとCDなんかとはぜんぜん違って、お腹から響く。「自分で弦バスを選んだわけじゃないんですが弾いてみて気持ちの良い楽器だな~って感じたんです」
 
最後のやってみたい各楽器投票では堂々の第一位でした。「今日はみなさんありがとう。今度、札幌キタラホールでお会いしましょう!」という団長の言葉で締めくくった至福の1時間でした。企画をしてくれた担当の先生と校長先生をはじめ教職員のみなさまに心から感謝いたします。
 
今日は小高忠の指揮でエルガーなんていかが
 
 
 

西岡の家 点検

あっ!という間に8年が過ぎた西岡の家。6/26は点検にやって来ました。悩みは光熱費の高いこと・・・。実は2009年当時はオール電化一色。その後消費税を含めると実質3回の値上げを経てかなり厳しい状態。総額の高さというよりは当初に比べその伸びの大きさに不安を感じた住い手さん。今考えているのは別の熱源に切り替えるかどうか。今後も従来の150mm断熱クラスの家では暖房給湯の熱源を電気からなにに変えるのか?が問題になりそう。
 
北海道新聞に気になる記事も載っていたのでリンクを張っておくけど・・みなさんはこうした問題、どうお考えでしょう?
 

野幌の家 地盤調査

6/26に野幌の家で地盤調査を行いました。実はこの「野幌の家」既に確認申請もBELSも完了し着工を待つばかりなのですが、建替えの事情により既存建物の解体ができずに、書類上の手続きを先行させました。今後は構造図を作成し構造計算を行って8月の着工を目指します。
 
隣地は既に竣工間近、解体が遅れたためにこちらのブロック塀が残ってしまい。隣の足場がなくなるまで塀の撤去ができません。無理に塀を引き抜くと足場が倒れて危険だからです。

敷地の前に残る雨水側溝も課題。重たいPC(プレキャストコンクリート)製の蓋で一部は、がたがたして蓋が落ちそうで危険です。悩ましいのは雨水を集める都合上道路よりも敷地よりも低く設定されているために道路から敷地に入る際の段差解消の工夫をしなくてはなりません。このままだと人も車も敷地に安全には入れないので、一部橋のようなアイディアを考えています。 

角地なので二辺が道路に接するのですが、新たに作る道路の高さを事前に読み込んで隣地との高さを調整しなくてはいけません。上の写真は塀の左右で高さが異なる様子。このまま単純に塀を引き抜くと土盛りされた左側の土砂が敷地に流れ込んでしまいます。
 
こんな風に周囲が先に着工しはじめるとちょっとした地盤の高さが変わりますから、それを睨みながら後に着工する現場は対応を求められます。
 
今日はJAZZTRONIKなんていかが https://www.youtube.com/watch?v=nbAbpOy_JFU